匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

昔のことばかり思い出す

広い意味ではエゴサーチなんでしょうけど、自分の母校が中高一貫になちゃったり、建物も「白亜の殿堂」なんていわれてた昭和の時代から校舎が建て直されたりして、もはや見る影もなく過去の記録・記憶の中にしかなかったりするので、グーグル先生に聞いてみた。

 

当時の顧問の先生が記事にまとめてくださってた記事が見つかった。

www.jstage.jst.go.jp理科の先生の横のつながりっておもしろいよね。自分の学校での取り組みとか実験事例とかを冊子にして、共有してるのは知ってたけど、まさか自分たちのことが記事にされてるとは思わなかった。

今は母校にこの部の名称はなく、たぶんこの部の痕跡すら残ってないかもしれないけど、記事のおかげで30年以上の時間を巻き戻して、エタノールを詰めたフィルムケースと国土地理院の1/25,000地形図をもって自転車で駆けずり回ってた初夏を思い出した。(カブトエビの採集活動)

今読むと記事の文章から先生のまなざしの温かさを感じる。

つぶれかけてたこの部を立て直して、部員を集めて、自分によりどころを与えてくれた先生には感謝しかない。当時はほんとに部活にしか居場所がなかった気がしてた。

でも自分は移り気で不真面目な部員だった。その性格のせいで成績も中途半端だったし、おっさんになった今もその延長上でグダグダ生きている。

根っこの部分で成長とは無縁な気もするなー

勝手に鍵開けて自由に屋上に上がってたあの頃。あの宙ぶらりんな感覚が忘れられないなー

パーツが来ない

とあるワイヤレス機器のシステム開発をされてる企業の方とお話する機会があって、自分がほんとになんもできないことを自覚させられた。

まあ、実務でやってきたことは民間ではほとんど評価もされないことだし、外で通用する何かをやってきてなかったので仕方ない。

プログラミング学習についても、ずっと「始めては躓く」を繰り返してるし。作りたいものが明確になってない、プログラミング言語の中でどう扱うかまで分解できてないのも原因なんでしょう。

 

月初めに大学の先輩(キノコ好き)と手術後久しぶりに飲んだ時、キノコ栽培のことで盛り上がった。

前に書いたキノコ栽培の記事↓で、栽培の実情を学ぶ機会がなかなかない、とか愚痴ってた。

morinogps.hatenablog.com

実はYoutubeでキノコ栽培に関する動画が結構あって、勉強になるのがわかった。

www.youtube.com

原木栽培だけど、こっちも改めてみてみたらとっても勉強になりました。さすが岩手県。キノコの関係は東北が強いよね。

www.youtube.com

キノコ栽培に使うためのIoTやプログラミングならばモチベを保ちやすいと思い、だいぶ前に買ったこの本に書いてあることをやってみてる。例えモノにならなかったとしても、「課題を要素に分解して処理プロセスを言語化する」という訓練はどっかで役立つ気がする。

で、本に書いてあることをやるために必要な電子工作パーツを今取り寄せ中。

スイッチサイエンスという電子工作パーツのネット通販サイトでは過去にこの本で使う部品をキットにして売ってたんですが、今は売り切れ。4年も前の本だからなー

IoT開発スタートブック入門キットwww.switch-science.com仕方なく秋月電子通商のネット通販サイトものぞいてみたけど、スイッチサイエンスで取り扱うパーツの製品番号では検索で引っかからないものも多かった。

忘れていた我らが大阪・日本橋の共立シリコンハウスですが、ネット通販サイト・共立エレショップもあって、しかもスイッチサイエンスのパーツもお取り寄せしてくれる。

 

もともとのキットは5千円で買えるところ、送料込みで結局7千数百円もかかって注文したはいいが、1週間たってもまだ届かない。部品がそろわないみたい。

電車賃より送料のほうが安かったけど、こりゃ日本橋まで買いに行ったほうがよかったか?在庫なかったら完全に無駄足だったろうから、おとなしく待つか。

皆伐と災害の関係を誰か検証してくれないか

補助金林業の悲惨な現場を見たりすると、こういう話↓も「さもありなん」って

思います。

www.youtube.com

若いころは先輩から「林道と治山のマッチポンプ」なんて話を聞いたりしました。

(林道事業を入れた谷は荒れるから治山事業の地区ものを計画する、っていうような話)

伐期に達した人工林の皆伐を施策として推進してる林野庁は、災害との関係を検証するべきだと思う。林発や保安林解除では民間に厳しい防災基準を押しつけときながら、皆伐と災害の関係を検証しないのってずるいよな。

間伐率にこだわらない自伐林業じゃないと林地保全と伐採のバランスをとるのは難しいと思ってる。

多分やんないと思うからNHKくらいでやってくれないでしょうか?

方向性の違いがなー

今日は明け方から腹が痛くて目が覚めた。

多分普通じゃない下痢。

職場には食あたりって事で急遽お休みという名の欠勤を申請。派遣先は年度はじめにに有給20日くれるんだけど、派遣元は9月までくれない。2・3月の入院で派遣元の休みは使い切ってるから「欠勤」になる。欠勤は減給と同義で。3日も休むと結構な金額が引かれる。

休みに関しては、派遣先には何の損害も与えてないのに、派遣元が丸儲けの構図だと思うんですが、雇用契約がそうなってるって言われると、確かにそうだ。

文句があるなら出て行くしかない。

この会社では大きな病気はできないなーって思った次第。

心臓にメス入れちゃってるので、熱中症と隣り合わせの外業からは今のところ離してもらってますが、派遣先の正規職員の方からも「そんな契約でしたっけ?」と言われることも。

外業の班編成や特殊車両の段取りや各関係者の調整などを考えると、彼にとっては外で使えねーわがまま言うポンコツを飼い続ける必要性がないのもわかる。

 

仕事休んで、お腹の具合がちょっと落ち着いてからNetflixで一気見した「ゴジラS.P」と「映画大好きポンポさん」。

https://godzilla-sp.jp

https://pompo-the-cinephile.com

ワクワクするデジタル技術に触れる機会もなく、労務を提供するだけの日々を手に入れたかったわけではなく、やっぱり生き急ぐべきだった気がする。今からか?

 

 

流域治水の考え方はわかるけど

国交省の言い出した流域治水。
前職でも保安林整備事業で間伐材筋工を林野庁の指示で取り入れて実施してたけど、受注者には大不評でした。

この前の日曜日、梅雨に入ったこともあってか、NHK総合でもやってたけど、林野庁の取り組みは紹介されてなかった。

www.nhk.or.jp間伐材が粒ぞろいで、杭に加工するのに最適なサイズばかりなものではないので、そんな単純なもんじゃないよね。

ちなみに間伐材筋工ってこんなの↓

https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2021/ol9a8v000004bzfr-att/ino2-19.pdf

雨水の地下浸透を助け、下流への流出を遅らせる効果があるってことですが、やり始めたときはイメージ優先で定量的な効果検証はなかったと思う。

ヒアリングの時の本庁からの圧はすごかったけど、ふたを開けたら国有林の入札資料見てびっくりした。国有林の発注では数十ヘクタールの間伐やって、500mしか筋工やらない設計になってたから。そんなんで効果あんのか?って思った記憶が。現在設計基準があるのかわかんないけど。

まあ、治水の取り組み全体からみた林野庁の使う予算も事業規模も微々たるもんなんで大したことない。

番組では霞堤で水没する農地の所有者の苦悩が紹介されてた。予算要求関係の資料でも霞堤の話は確かに見た記憶がある。

増水時にいわば人柱的に農地に越水させるわけですが、政策として位置づけされてるのに被害に対する補償がないのはわけわからん。

番組では解説委員のおっちゃんが「流域=運命共同体」ていうようなことを言ってたけど、国交省には「流域治水」といった概念を打ち出すときに割を食う立場の人への手当てを制度化することをせめて約束くらいしてから表に出すべきだったんじゃないかと思う。

森林・林業関係の情報収集

書籍を紹介するとき、アマゾンのリンクを張るときことがほとんどなのが、前から「なんかおかしい」と個人的に思ってます。

商業ベースのアマゾンがまるで書籍情報の公式データベースのように扱われ、実際にとても使いやすくて便利になってしまっている実態はほんとはおかしいのではないか?と思ってるわけです。商業ベースで磨かれた結果、出版社の垣根をこえて、また古本でもかなり特殊なものでない限り見つかるのはすげー便利なんだけど、ほんとはこういうのはもっと公的もしくは書籍の団体とかがやるべきことなんじゃないかと思う。

(古本屋さんって鑑定のために業者間で共有するデータベースとか持ってたりしないのかな?とかふと思う。)

1民間企業の思惑でいつ取り上げられても文句も言えない。いったん便利なものを知ってしまったら、それが使えなくなってしまった時の喪失感というか怒りはすごいと思うんですよ。

話はかなりそれましたが、本屋さん、特に大きな本屋さんでないとおいてない森林・林業関係の本ですが、実際の入手にはアマゾンさんには大変お世話になってます。とはいえ本来は本屋さんでの偶然の本との出会いや手に取ってみたりちら読みして買うのが大好き派の私としては、最近のアマゾン依存になんか釈然としないところがありました。

 

ところで本屋以外の情報源として、前職をやめてからあんまり見なかったのですが、自伐林家さんのYoutubeがかなり充実してきたことを知りました。

www.youtube.com

造林補助金の3割間伐、またまるで厚労省の人件費助成のような出づら管理書類作成とは別のスキームで展開される自伐林業がとても魅力的に思えました。

自伐であろうがなかろうが、管理に必要な道づくりについては、自伐で普及が進められる技術体系を参照するのは別に問題ないし、むしろ積極的に活用させていただくべきじゃないかと思いました。

 

道づくりの大家・大橋慶三郎さんに教えを受けた奈良県吉野の岡橋さんの道づくりノウハウとか惜しげもなく動画でみれるようになってたり、ソフトウェアでいうところのオープンソース系の人たちと似た技術・知識の共有の精神を感じます。

必要なら普及のために大事な部分も公開する、っていう精神が大好きです。各地で開催される自伐林家養成講座も好評なようです。

自分では重機も乗れないし、道を開設する山もないし、そういう立場でもなかったけど、いろんな人に動画見てもらいたいですね。

↓リンク保存自分用

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

あとPeatixでも見つけたのが↓。

5月 26_速水 亨(速水林業代表)【宇沢弘文を読む―社会的共通資本から現代の課題を考える】第21回「林業の歴史と未来~社会的共通資本から考える」

森林などの人間の生活環境を構成するものが宇沢さんの提唱する社会的共通資本に含まれてるのは知ってましたが、それを林業家の速水さんが語られるというところが興味深いです。オンラインならまだ聞けますし、見逃し配信もされるみたいなので、平日の残業が終わんなくても安心です。

書籍と合わせてネット上で充実してきた情報もそれぞれ整理された状態でアーカイブされるのが必要だと思うのですが、譲与税使って森林総研あたりでやってもらってたらすごいありがたい。

林野庁も、市町村のうすくなっちゃった林務担当人材の早期育成(特に今すぐ必要な譲与税・森林経営管理法関係)の観点から研修カリキュラムをYoutube化したらどうかなーとか思ったり。すげーDX化だと思うんですけど。

 

スマートウォッチで健康管理できるのか

手術後、心拍や血中酸素濃度がモニターしたくてスマートウォッチを買いました。

時計は別にはめてるので、右手にはめて使ってみました。

使ってすぐに気づいたのは恐ろしく電池の持ちが悪いこと。満充電でも1日持たない感じだったので、職場でも充電できるように充電ケーブルを別途購入したくらい。

でも1週間でなぜか充電もできなくなって、めんどくさいけど返品しました。たまたま不良品に当たったのもあるんでしょうが、リストバンドタイプの電池の持ちの悪さはやっぱり自分的には失敗だった気がする。

つけっぱにしててバイタルをモニターしたいのに充電のために頻繁に外すのはやっぱり本末転倒な気がするから。

返品がされてお金が戻ってきたので、今度はスカーゲンのハイブリッドタイプ(アナログの針があるやつ)を買いました。

同じようなハイブリッドタイプはガーミンでもあるし、フランス製のWithings(なんて読む?)やフォッシルのもありましたが、針と文字盤の落ち着いた感じでスカーゲンにしました。

 

使った感じでは、時間を見るのに液晶を灯す必要がないからか、バッテリがかなり持ちそう。

心拍は結構な頻度で測ってくれてるので日周期がわかるくらい。血中酸素は今のことろ知りたいときに自分でスイッチ押して図ってる感じ。それだと1日数パーセントしかバッテリが減らない。

心拍も血中酸素もスマホのアプリから見るようにしてるので、基本ただの腕時計。

充電は専用のケーブルだけど、ガーミンより接続に気を使わない。充電の頻度が低いからもう一本買う必要もない。

専用のアプリはガーミンに比べると、派手さもないし、ガーミン自慢のボディバッテリ表示(その日の活動限界量が残りどれくらいか教えてくれる機能)みたいな機能もないけど、一通り知りたいことはわかるのでまあまあ満足。

今週末の心臓リハビリで使ってどんな結果になるか楽しみ。

(ガーミンの充電ケーブルが完全に余った。)

リモートセンシングのオンラインセミナー受けてみた

先週は4/26開催のRestecさん開催の「【地理教育・宇宙ビジネス向け】無償で使える衛星画像の体験 ハンズオン講座の資料(第5回・4/26開催)」の視聴を楽しみにしてたら、開始時間の19:00までに残業が終わんなくて、非常手段を執りました。

自前モバイルノートに携帯つないでテザリングしてZoomで視聴。

最新の衛星データが無料で見れるVEGAっていうアプリというかサービスの利用方法をレクチャーしていただきました。

誰でも登録なしで利用できるので、興味ある方は覗いてみていただければ。

rs-training.jp

オンラインセミナーで使った簡単なマニュアルは↓こちらにあります。

rs-training.jp

最新の衛星画像をとりあえず見ることはできましたが、必要な個所をGISの背景に使ったり、特定のバンドを解析したりといったことはこの先にある感じで、
そういうのは有償の講座でやってるらしい。

rs-training.jp

農業分野や森林・林業分野で独立したコースを設定されてるのが目を引くんですが、
このコースのニーズがどれくらいあるのかちょっと気になる。

緑被率の話で言えば都市部局でもニーズはありますが、年がら年中仕事で必要になる分野でもないので、こういうスキルをコストかけて身に着ける必要があるのはやっぱり行政相手のコンサルさんなんだろうな。

自分はとても興味深いコースだけど、今の仕事では全く関係ない。

そういう分野に行くべきか?迷うなー

 

森林計画学の教科書にカメラルタキセ式が載ってない

1日3記事投下(中身は薄い)。

全国の森林組合さんや林業事業体で森林経営計画をつくって造林補助金(今は森林環境保全整備事業か)もらってると思うんですけど、

その森林経営計画に記載する、計画対象の森林の伐採材積計算につかうカメラルタキセ式が難解。でも計画期間内に伐採する材積の上限を計算しなきゃいけないので困った。

森林ジャーナリストの田中さんも難解な内容に困ってた様子↓

ikoma.cocolog-nifty.com

当時唯一の公式本↓でも、森林経営計画制度の前身となった森林施業計画のガイドブックからのコピペで「読んでもよくわからん」てのが正直な感想。

当のガイドブックは平成30年度に一回改訂。令和5年度改訂版も出る(出た?)らしい。

(読んでないけど)

この計画作って市町村に承認もらえないと補助金もらえないって制度なのに、民間団体の出した商業本が唯一の解説資料っておかしくない?って当時も思ってたけど、結局読んでもわからんところがあって、ゴミかもしれない。おそらく伐採材積計算は詳しくは県のAGやフォレスターに丸投げする気だったんじゃないかと。

カメラルタキセ式自体の説明を森林計画学の教科書に求めたけど、僕らが学んだ教科書とはだいぶ趣が変わっててびっくりした。そして索引にカメラルタキセ式の記載がない。政策で使ってる予測式が大学で教えてる教科書に載ってないのも衝撃だった。カメラルタキセ式の考え方の基礎になってる法正林の概念についてもほとんど記述がない。まあ18世紀のドイツから移入した知識なんて今更な気もする。ただそれを政策で使ってるんですよね。

森林計画学

森林計画学

Amazon

 

割と最近刊行されたこっちの本には載ってるのかもしれないけど。読んでないからわからない。

 

ただ、上記の森林計画学の本に名前がある京都府立大学の田中先生はこういう冊子もまとめています。↓ 無料で手に入るPDFです。

森林計画学入門 1996年版

わかりやすい解説でカメラルタキセ式も載ってます。さらに図解だといいんですが。

田中先生はGISの分野でも有名で、10年以上前ですが森林GIS2級の講座では講師もしてもらいました。わかりやすい講義で親しみのもてる先生でした。

私の大学時代の森林計画学の先生はとっつきにくい印象だったので、それがそのまま森林計画学への印象になってました。

森林ジャーナリストの田中さんの記事にあった、材積予測方法の見直しをお上がやったってどうなったかは今のところ知る気はないんですが、記事見てから思い出したこといろいろと書きなぐってみました。

ないところから作れる人

twitterみてて前から気になってた人。国産漆産地づくりに奔走されてた人。
こういうの興せる人ってホントいないよね。

事情があって地域林政アドバイザー制度のこととか齧ってみたけど、

ダメな方向に圧かけてくる人や無関心な組織を動かして味方に変えちゃう人って魔法使いか何かなのか?

某つまようじの産地でスギ林の下にクロモジが群生してたのをみて思いついたのが次の7つ。

1.クロモジ育林に適した環境データの把握

2.生産材の目標サイズの決定

3.クロモジ苗木の生産技術の確立

4.育林・病害虫防除技術の確立

5.植樹場所の提供者の調整

6.収穫・品質管理技術の確立

7.販路の開拓

こういうのを諦めずに実行に移せる人が産地づくりに貢献できるんだろうな。

ゼロ番目に「仲間を集める」ってのも重要なんだろうな。

どれもできんかったなー