某ワイヤレス機器システム会社さんとお話しするのにあたって直前に購入した本書↓。
工学社の本ですが、技術的には深みにはまらず、数式なんかも出てこないので比較的読みやすいです。
IoTに欠かせない無線技術にについて、過去からの技術的な遷移が追えてとても勉強になりました。
とはいえ、先の会社の方とお話しするときはざっくりしか読んでなくて、読み飛ばしてたページに「キツツキハンマー」というスマート林業用のプロダクトが紹介されてることを後から読み返してて知った次第。
最初「キツキツハンマー」と読み間違えていくら検索しても見つからなくて(そらそうや)、情けなかった。
複数のメンバーで間伐などの森林整備を散らばって作業してるときに、倒木や転倒などでヘルメットに衝撃が加わると、ヘルメットに装着されたセンサーが衝撃を検知して、ほかのメンバーにアラートが飛ぶというものらしい。
700mくらいの距離でも通信可能というから、一般的な間伐作業なら結構カバーできる場合が多いんではないかと思います。
もう何年も前からこういう機器が開発されてたの、知らなかったなー。
リアルタイム音声通話とか心拍検出なんかも自分的には欲しいなと思うけど、もうだれかやってるかもしれないですね。
今やってる高速道路の点検の仕事では、結構な山間部でもトンネル内には携帯電話のRF端末が等間隔に設置されていて通信ができる場合が多い。
けど、トンネル外は携帯電話会社各社の基地局整備状況に左右されるので、せっかくSIMが入った端末があってもとぎれとぎれで仕事にならない。今後はイーロンマスクのスターリンクを使った移動局を指揮車に積んで、指揮車からLPWAで各点検チームに持たせたタブレットとの通信を中継する、といった方法がとられるんじゃないかと思うけど、まだ先かもね。
クラウドサービス「Ambient」を運営されてる下島さんの言うとおり、現場の課題解決を阻むミッシングリンクがあると思う。
この手の問題は現場の人間が手を伸ばすのが一番いいと思うんですけど、なかなか現場からシステム整備に具体的な要望を上げることはないし、それに付き合ってくれるITコンサルもどこにいるかわかりにくい。
まだまだミッシングリンクは消えない気がする。