匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

施工プロセスでは監督職員の仕事ぶりも問われてる気がする

公共工事の品質確保の促進に関する法律」で公共工事では成績評定を義務付けられてます。

この成績評定の際に施工プロセスチェックを導入してる自治体も多いと思いますが、
単に成績評定のためにやってるんだと思ってました。ほんとは「監督業務の効率化」なんてのもあったらしい。

施工プロセス検査業務運用ガイドライン(案)

国交省のほかの資料でも、施工プロセスには出来高払いをスムーズに行って受注者のキャッシュフローを改善するという目的もあるらしい。

初めての 施工プロセスを通じた検査と出来高部分払い - 国土交通省

自治体の場合、年末や年度末以外ではそんなに出来高検査しないからそのメリット少ないし、出来高検査の際に施工プロセスチェックシートの記録を重視してる自治体は少ないんじゃないかと。

上の資料をみて知ったのが、国直轄工事の場合、段階確認を国の職員ではなく、外部委託ですることもあるってことで、このあたりが自治体の場合と異なると思う。(そういえば、転職サイトで「発注者側の監督業務」で結構求人があったけど、あれって国直轄工事の外注監督員の仕事だったのかもしれない。)

検査要領で施行プロセスの意味や位置づけをしっかり行ってる自治体はどれくらいあるんだろうか?施工プロセス検査の導入時に何があったのか経過を知らない自分としては、単に成績評定の際についてくる記入様式の1つと認識してました。

けどこのシート、中身を裏返してみると、監督職員の業務記録みたいなもんです。
施工途中の受注業者の状況を見て、「○○ができていたか?」っていう評価するような項目内容なんですが、その「〇×をつける」ってことは、「そのことをお前は確認したのか?」ってことなので、このシートは確認作業の記録=監督職員の業務記録ってことだということを読んだときに感じました。
なんでこうなってんのかわからなかったんですが、上の国交省の資料見て、段階確認を外注するんじゃ、外注先の仕事ぶりもチェックしないといけなかったのでは?と思い至って、妙に納得できました。

国のやってる検査、成績評定を自治体にも同様の取り扱いを求めるよう、全国各ブロックの発注者協議会で自治体にも要請?されてたと思いますが、億を超える金額のゼネコンが受注する工事と、数百万から数千万の工事がほとんどの工事で同じ成績評定ができるわけない気もする。

 

で、何が言いたかったかというと、「プロセスチェックシートは日ごろの監督業務でマメにつけといてくれよう」ってことでした。あと記入の説明もよく読んでほしい。新規入場者教育の記録と新規入場者アンケートは違うんだよう。

 

プロセスチェックシートの様式がこれまた神Excelなので、もうちょっと入力しやすいように支援ツールをExcelで作成中。解説を画面右半分で見ながら入力できるようにしてみた。セルフ学習しやすいように参考資料へのリンクも貼りまくり。あと▶を押すとちょっとしたメモを記入できるスペースがでてきたりもする。

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ほんとはFileMakerProで作ったけど、配布用に作ったランタイム版が安定して動かなかったのでやむをえずExcelで作り直したものです。ランタイム版の作成機能ってバージョン14あたりから手入れされてなくて、18でもおまけでついてるようなもんらしい。19ではほんとに廃止されてるかも。

Excel版で配った後の職場の皆さんの反応が気になる。