匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

ドローンの安全な運航のために

またもや内山さんのリサーチマップからのネタです。

組織内で運用マニュアルとか日々の点検リストを整備してるところも多いと思いますが、ドローンの構造とかセンサー・制御の仕組みを知ったうえでマニュアルや点検リストを使用するのは大事なことだと思ってました。

でも↓の冒頭を読んで寒気を覚えました。

【2015/11/12】小型無人機の航空安全を目指した運用の実践

ドローンが制御不能になる可能性があること、またいざとなったら重大事故の防止のためには物にぶつけて落とすくらいの覚悟が必要なんだと思いました。

そのためにもそういうことを想定しながら訓練しとかないと。

災害事例データベースと今昔マップ

おとといのGIS学会のハンズオン研修で教えてもらった内山さんのリサーチマップの中のリンクに↓がありました。いままでこうした取り組みがあることを知りませんでした。

dil.bosai.go.jp

いろんな文献に記録されてる災害を地図上で見れます。
文献が元なので、正確な位置はともかく、市町村単位で過去にどんな災害が発生したのかが地図上でわかります。古くは記紀からの記述を引用されてて、江戸時代より前のものも地誌などの記述からデータベースに記録されてます。
地図上に現れるマーカーをクリックすると災害の概要が表示されます。

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「事例カルテ」をクリックすると、リンクされたカルテ(PDF)が開きます。(↑の場合のカルテ。出典や引用元も記載されてます。)

自分が住んでいた土地(市町村)の過去の災害履歴を調べてみると知らなかったことが結構ありました。林道や林地の災害については記載がないですが、ほかにも詳しく知りたいなら記載されてる出典や引用元を図書館などで調べることができそう。

 

あと上記データベースのベースマップは現在の地形図しか表示がされません。古い地形図を見たいときは、国土地理院の↓が参考になります。明治以降の地形図・空中写真が閲覧できます。

上のサービスは日本国内をかなり網羅しているようですが、地方では5万分の1などの縮尺のものは表示される閲覧用JPGの画質が粗くて地形地物が判別できない場合があります。そんな時はQ&Aに記載されてるように、地方測量部等での紙版の閲覧や、謄本の申請をしたりしないといけないかもしれません。

 

もう一つ、全国を網羅しているわけではありませんが、都市部なら「今昔マップ」↓が手軽に過去の地形図を確認できます。(on the web版が手軽に見れて便利です)

明治以降、特に高度経済成長期以降に急速に都市化が進む前の土地利用がわかります。

上記の2つの情報から自分の住む土地の災害履歴を知る手がかりになります。

SfMハンズオン研修、楽しかった!

とりあえず研修の成果です↓

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素材写真(徳島大・常三島キャンパス内)

 

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3D合成後

iPhoneで撮った写真なので、位置情報は削除して合成しました。
Metashape、楽しいソフトですね。なんでも3D化したくなるのわかります。

ドローン画像の合成が本番なのですが、ざっくり撮影のコツを講義していただいたのち、各自学内の写真を撮影してMetashapeで合成するという流れでした。

できたものを見る限りでは「ふ~ん」て感じかもしれませんが、自分で撮ってきたものが合成されると感動です。

オルソ化するためのドローン撮影は、教えていただいた基本を踏まえてとりあえずいろいろ練習しかないみたい。

研修の資料は内山さんのお名前で検索してヒットするこちらからダウンロード。
(「資料ダウンロード」をクリック)

講師の内山さん、スタッフの方々、お疲れさまでした&ありがとうございました。

しかし「国際サバメシ研究会」、気になる。

 

SfMハンズオン研修(事前準備)

前から調子が悪かったThinkPad X201がさらに調子悪くなって、現状では10回に1回程度しかちゃんと起動してくれなくなってしまった。

これは買い替え時か?ということで、明日の徳島大でのSfMハンズオン研修でも使えるものを探したところ(中古で)、DELLのLatitudeE6540がCore i7でおまけにグラフィック用にRadeon HD8790Mも積んでてレンタルアップ品の中古サイトQualitで3万円だったので発見・即買いしました。レンタル時の導入時期が2013年と6年も前ですが、コアが4つでHTも聞いてるし、メモリも16GBにしたので、X201と比較してかなり贅沢な仕様になりました。とりあえず研修で使うMetashapeの要求仕様の最低限はクリアしてるような気がする。MetashapeがPhotoScanの後継であることも今回初めて知りました。

講師の内山さんから事前に示してもらった資料(下のリンク参照)を読むと、GPUのコアも演算に使って速度が劇的に上がることが数字でわかりました。

内山・他、2014:SfMを用いた三次元モデルの生成と災害調査への活用可能性に関する研究

SfM多視点ステレオ写真測量による地形モデリングの基礎(少し古いらしいけど印刷して読むならこっち)

Qualitは横河レンタリースのレンタルアップ品を販売してるサイトですが、MS-DOS3.3からPCを触ってる身としては「横河」と聞いてヒューレット・パッカードの代理店もされてた頃を思い出して懐かしいのと妙に信頼できるイメージを持ってしまう。

www.yrl-qualit.com

ソフマップとかだと中古の初期不良対応期間がすごく短かったと思うけど、Qualitでは180日以内の不具合は対応してくださるとのこと。保証規定に目を通す前にメモリ増設でねじ外してしまってちょっと焦ったけど、どうもそれだけなら除外規定には当たらないようでほっとした。

明日はちょっと遠出するのでゆっくりやすもう。

台風の備えに

関西にも明日最接近する台風19号

燃料、水、ろうそく、ラジオ、電池のほか、仕事で使うかもしれないQGIS基盤地図情報、国土数値情報を用意してみたり。

qgis.org

www.gsi.go.jp

nlftp.mlit.go.jp

↓で紹介した手引きに基づいた取り組みも使わないといけないようことがなければいいけど。

morinogps.hatenablog.com

何もないことを祈ります。

 

QGIS活用講座[ラスタ編] 関西でもやんないかな?

20191121q22gis.peatix.com

東京池袋で開催予定。高精細なDEMデータでゼロ字谷の検出とか治山・防災用途でラスタ解析が重要になりそうなので、夜行バスで行ってみることにしました。

会社で伝達研修できたらいいなと。

しかしもう少し近所、せめて名古屋あたりで開催してもらえるとありがたいのですが。

LibreOfficeを選択肢に

会社でマイクロソフトオフィスを使わないなら、
LibreOfficeはどうですか?ておすすめしてる今日この頃。
ふつうに使うだけなら十分な機能があります。

twitterでみつけたのですが、↓こんな機能もあるようです。

 

officeforest.org

※私の環境(6.3.0.4)ではフォントの設定をデフォルトにすると、西洋諸言語用フォントにメイリオが入ってしまって、PDFを開いて入力しても文字化けします。

西洋諸言語用フォントには日本語フォント以外(例えばArialとか)を設定し、アジア諸言語用フォントにMSゴシック等を指定すればいいようです。

LibreOfficeの情報はtwitterのほうがこまめに流れてきます。

twitter.com

SfM写真測量ハンズオン研修

GIS学会のメールを見落としてましたが、今月19・20日徳島大学で第28回地理情報システム学会研究発表大会が開催されます。

www.gisa-japan.org

ハンズオン研修も予定されてます。

http://www.gisa-japan.org/file/201900913hs.pdf

 

その中の一コマに、SfM写真測量でオルソモザイク画像などをつくる研修があります。徳島ならなんとか日帰りで行けそうなので申し込みしました。

講師の国立研究開発法人 防災科学技術研究所の内山さん、昨年ドローン活用の本も書かれてます。

 

必携ドローン活用ガイド―安全かつ効果的な活用を目指して―

必携ドローン活用ガイド―安全かつ効果的な活用を目指して―

 

 ドローンをどう活用するかという観点で書かれた本は少ないのですが、ドローンの技術的な面、運用面、安全管理面での知識や注意点、また組織内で運行体制を整える以外にも外注や外部組織との連携のことまで書かれていて、特に行政でドローン活用に取り組むのに大変参考になります。(出版が東京法令でいかにも教科書的な紙面がまた読みやすいです。)

焼津市のインスパイア2のランディングスキッドを使った浮き輪の投下方法にはびっくりです。

森林・林業用途以外の防災用途での活用事例も多く紹介されてて、薄いけど内容の濃い本です。

ドローンってとりあえず導入も大事だけど、できれば訓練も含めた運用体制とかどう使うか考えて導入しないとダメですよね。機体の購入の際もやりたいことはっきりさせてからでないとプロポ買い替えたりしないといけないし。

FilemakerGoで使う電話帳

FileMakerで施工プロセスチェックリスト作成支援ツールを作り中。
リリースのめどが立ってきた。

無料で配れるランタイム版を作成できるのがFileMakerのいいところですが、iOSバイス用のちょっとしたツールも短時間で作れます。

1時間くらいで作った↓電話帳アプリ。メールをGmailで送信できないか調整中。

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ジオタグ付き写真からポイントデータをつくるQGISプラグイン

Pythonを勉強し始めたきっかけとしてはQGIS3でジオタグ付き写真のポイントを落としたい、ってところでした。

アリンコの速度で勉強した結果、フォルダ内のファイル名を取得して、各ファイルのExif情報から緯度経度を取得してリストに入れるところまでは理解できるようになりました。

この本とか、

 こちらのサイトを参考にしました。

ゼロからはじめるPython(42) Pythonで写真に埋め込まれているGPS情報から撮影場所を調べよう | マイナビニュース

 

あとはcsvに保存する方法とQGISにPillowをインストールするにはどうしたら、とググってみたら、こちらの資料を見つけました。

https://www.n-survey.com/download/Setup_QGIS3_Win.pdf

PillowはPythonの画像処理ライブラリで、Exif情報にアクセスする機能もあります。
上記の資料はQGIS3のプラグインのインストール手順の資料で、そのプラグインですでにジオタグ付き写真→ポイントデータに変換する機能が実現されてました。

https://www.n-survey.com/gis/qgis_plugin/digitizer3/index.htm

北海シマエビさんのDigitizer3っていうQGISプラグイン、座標変換など測量業務で役立ついろんな機能があります。詳細は充実のマニュアルを参照してください。

森林・林業の業務でどう使うかはぼちぼちさわって確認してみようかと。

 

(191007追記)

QGIS3のプラグイン作成の情報ってあまりないなと思ってたら、こちらに↓有用な情報が。

qiita.com読んでてもまだよくわからんところが多くて、自分の実力不足を痛感。せめて読んでわかるようになりたい。