匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

災害事例データベースと今昔マップ

おとといのGIS学会のハンズオン研修で教えてもらった内山さんのリサーチマップの中のリンクに↓がありました。いままでこうした取り組みがあることを知りませんでした。

dil.bosai.go.jp

いろんな文献に記録されてる災害を地図上で見れます。
文献が元なので、正確な位置はともかく、市町村単位で過去にどんな災害が発生したのかが地図上でわかります。古くは記紀からの記述を引用されてて、江戸時代より前のものも地誌などの記述からデータベースに記録されてます。
地図上に現れるマーカーをクリックすると災害の概要が表示されます。

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「事例カルテ」をクリックすると、リンクされたカルテ(PDF)が開きます。(↑の場合のカルテ。出典や引用元も記載されてます。)

自分が住んでいた土地(市町村)の過去の災害履歴を調べてみると知らなかったことが結構ありました。林道や林地の災害については記載がないですが、ほかにも詳しく知りたいなら記載されてる出典や引用元を図書館などで調べることができそう。

 

あと上記データベースのベースマップは現在の地形図しか表示がされません。古い地形図を見たいときは、国土地理院の↓が参考になります。明治以降の地形図・空中写真が閲覧できます。

上のサービスは日本国内をかなり網羅しているようですが、地方では5万分の1などの縮尺のものは表示される閲覧用JPGの画質が粗くて地形地物が判別できない場合があります。そんな時はQ&Aに記載されてるように、地方測量部等での紙版の閲覧や、謄本の申請をしたりしないといけないかもしれません。

 

もう一つ、全国を網羅しているわけではありませんが、都市部なら「今昔マップ」↓が手軽に過去の地形図を確認できます。(on the web版が手軽に見れて便利です)

明治以降、特に高度経済成長期以降に急速に都市化が進む前の土地利用がわかります。

上記の2つの情報から自分の住む土地の災害履歴を知る手がかりになります。