匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、一旦民間に転職して2024年4月から再度関西某市で公務員生活。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話。So-netから移行(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正してます。

もりぞん研修行ってみた

日林協さんの主催で今月頭にもりぞんの研修に行ってみた。

まえの職場の元同僚も来てた。とりあえず元気そうで何より。

もりぞんは今後の人工林皆伐再造林時代を到来させたい林野庁の思惑もあって、地域の森林資源をどうするかを関係者合意をはかりつつゾーニングするためのツール。

 

オープンソースのGISソフト「QGIS」の機能拡張プラグインとして提供されてるのですが、QGISの特定バージョン、かつmsiファイルからのインストールじゃなくて、exeファイルからのインストールに限定っていうデリケートなツールでした。会場ではツールが期待通り動かない人が結構いました。

PC持参のハードルが緩い感じでしたが、PC貸出限定にした方がよかった気もする。

会場では時間押してたし、感想らしい感想を言えてなかったので、とりあえず感想を記録。

 

ツールの機能とやりたいことの関わりが理解できたか?

私はあの短時間では理解できませんでした。もうちょっとテキスト読み込んでから行かないとダメっすね。操作動画をYoutubeでアップしてもらうのどうですかね?

どの項目の度数分布をどういじると誰にとって満足・不満足になるのか?ていうのがやってるときによくわからんかったです。「なんらかの基準があれば~」みたいな意見も参加者から出てましたが、作業道作設基準などは全国で差異が少ないので、「地域の実情に合わせて」調整しにくいものになるので、うまくハマればいいですが、実際に適用してその地域にハマらなかった時に基準に頼りすぎると難しい気がしました。

研修の最後にゾーニング結果を吐き出させて(ラスターで吐く)みましたが、正直に言うと、その色塗り分けが良いのか悪いのかがさっぱりわからなかった。どこをどう調整するとどう変化するのかを研修中に比較を示してもらった方がいいと思いました。(あと各区分の面積比率も知りたかったけど、どっかにその機能あんのかな?)

丁寧に行うには、活用事例集にあるように元データ作成からやりこまないと、ほしい結果が得られないと思います。各自、帰ってから自分の管内のデータとにらめっこしてるんでしょう。

 

ケースタディがほしかった

このツールは林野庁からの委託事業で作られたものなので、このツールがゾーニングの合意形成のいくつかの現場をくぐってきた上で「使える」とされてリリースされてると思ってます。

個別の市町村名は不要でいいのでリアルな現場での調整のやり取りが知りたかったです。

 

最後に

怒涛の説明でじっくり項目やその調整でどうゾーニングが変化するのかが理解できず、かなり消化不良だった印象です。QGISに抵抗なく触れる人ってどれくらいいるんすかね?

ゾーニング結果は施策の重点投入先の選別に使うためにやるわけなんで、関係者の利害をダイレクトに線引き・調整するストレスのかかる仕事です。だからこと定量的に可視化することの意味はとても重要だとは思います。

このツールの改善の要望があればまた出してみたいけど、聞いてくれるんかな?

 

ところで、日林協が主催の森林情報士GIS1級研修は去年までArcGISを使ってたらしいですが、今年からテキストを一新してQGISを使うことになったそうです。ラスターデータをメインで扱うらしいから、衛星データとか扱えるようになるんかなー。行きたいけど元手がなー。