匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、一旦民間に転職して2024年4月から再度関西某市で公務員生活。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話。So-netから移行(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正してます。

西日本、近畿圏のIT導入が弱い気がする

都市公園周辺の建築物の高さを調べたいことがあって、

そういやPLATEAU(3D都市モデルのオープンデータ)のデータが使えるんでは?

とか思って確認してみたら、自分のまちも含めて、西日本のデータ提供の薄いこと薄いこと。なんだこりゃって思ってしまった。

Open Data | 3D都市モデルオープンデータ | PLATEAU [プラトー]

結局、精度はよくわからんけどGoogle Earthで建物の高さと地盤の標高を拾ってデータを作った。

PLATEAUのデータ作成主体って市町村なのか、うちのまちも含めてかなりの市町村ができてない。首都圏との整備状況の違いに情けなくなる。

プラトーのほかにも、先月開催されたGTFSのオンラインセミナーでは、バス事業者のGTFS対応状況でも同じような思いをした。

www.youtube.com

このセミナー視聴するまでGTFSってのを全く知らなかったですが、結構前からバスなどの公共交通機関の時刻表情報などのオープンフォーマットとして整備が進められてたようです。

ja.wikipedia.org

www.gtfs.jp

日本では「駅すぱあと」や「乗換案内」などの優れたパソコンソフトが昔からあったし、スマホでもそうしたソフトの流れを汲むサービスを使えてたから、GTFSのような海外で標準化されたフォーマットへの対応状況なんて全然気にしたこともなかった。

 

その後、バス事業者向けの別のセミナー動画をYoutubeで見つけてみた。

www.youtube.com↑この動画、地方のバス事業者さんが作られたようですが、ほんとに楽しそうに作られてるのが伝わってきて、ある意味うらやましい。

時刻表をオープンフォーマット・GTFS形式で作れるソフトウェアが無償で配布されてるそうで、それをうまく使うと、時刻表にまつわる様々な情報発信ができるようだ。

また最近のバスにはGPSが積まれていて、GTFSと位置情報を組み合わせて発信することで、遅延情報や今どこを走ってるかといった利用者が知りたい情報の提供にもつなげれるらしい。デジタルサイネージまでつなげることができるっていうのはGTFS利用のおまけ的な感じもしますが、広告効果が高まれば、広告収入の増加や、地域の活性化にもつながるだろうし、活用の余地があることには疑問はないです。

でも、ここまでを内製化できるものなのかすごい疑問です。事業者さんの中の人のバイタリティというか多彩(多才)な人材を抱えることができてるかどうかがカギなように思う。自分たちがほしい機能、サービスをどう作りこめるか?みたいな。本業以外に興味を持って、継続的に必要な技術を(勝手に)勉強し続けるような人材がいないと難しいと思う。

↓GTFSデータ作成ソフトのチュートリアル動画までありました。

www.youtube.com

岡山のバス会社さんは、「自社で」さらに混雑状況までリアルタイムで発信できるように魔改造してるらしい。中途採用で多彩な経歴の持ち主がバス業界に参入してるからこういうことができるのか?

運転手不足で事業の存続が危ぶまれてる事業者さんもあって、それどころじゃないのかもしれませんが、そういうのも考え方によっては逆手に取ることができるのかもしれない。

ちなみに、上記動画で名前が出てくるバスダイヤ編成ソフトの名は「その筋屋」といい、なんとも言えないオタク感というかアングラ感があります(このセンスは大好き)。

www.sinjidai.com

このソフトが扱うのは、線路じゃなくて道路上の運行ルートなので、「バス停」を「ゴミ収集場所」や「公園」に置き換えたら、これって自治体のゴミ収集とか点検業務で使えないもんか?とも思ってみたり。

しかし京阪バスももう少し頑張ってほしいなー。