匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

産業用ドローンのデモフライトを見てきた

石川エナジーリサーチさんのアグリフライヤーとビルドフライヤーのデモフライトを見てきました。

株式会社石川エナジーリサーチ

高性能・高耐久性、 次世代の農薬散布用ドローン「アグリフライヤー」

国内開発・国内製造:産業用ドローン『ビルド・フライヤー』 | 株式会社 石川エナジーリサーチ

本田技研の技術者が立ち上げた同社では、ハイブリッドドローンの開発を手掛けておられたそうですが、先にバッテリー駆動のドローンを量産するようになったそうです。


さきにデモしていただいたのはアグリフライヤー。

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見た目はかなり大きいですが、アームは折りたためて、運搬効率はかなりよいです。

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農薬散布用ドローンの実物を見るのも説明を聞くのも初めて。
比較するべき他社の機体の情報が全くない...

帰って普及所のひとに情報提供するしかないです。

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真ん中の赤いキャップのボトルは薬液のタンク。エア抜きの手間がいらないらしい。

粒剤も使えるアタッチメントもある。何ミリの粒剤まで使えるか聞いてる人がいたけど、若い営業さんには難しかったみたい。

(カウルをとった中身の撮影は営業の方のOKをもらって撮影してます。)


つぎにカメラをぶら下げれるビルドフライヤーのデモを見せていただきました。

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カウルがとれてる状態のビルドフライヤー

 

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灯火がなくてもアームの先のペイントが目立つので向きがよくわかる

 ↑ランディングギア(足)は飛行時は撮影の邪魔にならないよう開いてます。リトラクタブルってやつですね。

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ジンバル。カメラは外された状態。

 

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ビルドフライヤーのプロポはフタバ製でした。アグリの方は専用みたい。(←ホントは逆。アグリがフタバ製)


ジンバル(ベトナム製)とカメラは別売り。カメラはソニーのミラーレス一眼。

一眼ってどれでも使えるのかと思ったら、同社のはソニー製のみだそう。
プロポから操作できるインターフェースがないとこういう用途に使えないのは、そりゃそうなんでしょうが、キャノンやニコンはインターフェースを搭載した製品はないのか?

ところで、同社のフライトコントローラはPixHawkでオープンソース(ardupilot)陣営でした。

某大陸D社製と違ってソフトウェア開発の透明性とデータを抜かれる心配がないことも強調されてました。

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アグリフライヤーは別途ラズパイを積んでいて、農薬散布の制御はラズパイの方が担ってるようです。

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透けて見えてる緑の基盤にラズパイのロゴが!

 

 

国産って開発拠点が日本にあるし、いろんなニーズに対応した部品やプログラムを調整してくださるところが強みかなと。(料金が気になるけど)

普及の人に言わせると、航続時間が問題になるので、「ハイブリッドタイプの説明はなかった?」ってことらしい。

なにごとも成熟してからおいしいところだけ食べたいのはそりゃそうだけど、それまでの過程で蓄積する運用ノウハウもあるわけで、「四の五の言わずにとっとと飛び込むべき」ではないかとも思う。

とはいえ個人で買える金額ではないので、私はというと、あいかわらずホビー機でフライトの練習ばかりしている。