匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

在宅勤務になりました

ついにウチの職場も在宅勤務。

子供と四六時中一緒の奥様の怒号が飛ぶ我が家での在宅もきついかも。通勤しなくていい浮いた時間でCADの勉強を改めてやり直したい。

コワーキングスペースが近くにできたのでそこで仕事したいけど、「在宅を命じたのに外出するとは何事か」とか言われるのもアレなんで、しかたなく家族が(言葉で)傷つけあう自宅でおとなしくするしかない。

 

脈絡なく突然の振りですが、森林整備の現場、事故が多い。

個人的に、安全管理の体制、指揮命令系統がよくわからん。直接情報に触れられないのでわからないままなのですが。

 

近畿中国森林管理局の最近の資料にこういうのがありました。

林業請負事業等の労働安全

スライドの18番で間接的要因に「指揮命令権限の不備」とか「責任体制の不備」なんてあるのですが、権限とか体制っていう単語が出てくるあたり、雇用や契約形態の面が気になります。

 

10年も前に書かれた九州大学大学院の論文を見つけたんですが、 

雇用林業労働者の「一人親方」化とその就業実態 : 福岡県を事例に

因果関係は明言されてませんが、就労形態と安全衛生の関連性について前文で少しにおわす記述があります。この論文は一人親方の設立経緯についての調査を目的としていますが、林業事業体の直接雇用から一人親方へ移行したケースが一番多く(約60%)なっています。

 

林野庁の林政審有識者ヒアリングのまとめ資料↓でも「擬制的な直接雇用形態」は解消されるべき問題とされてます。(スライドの13番)擬制的って初めて聞いた。「みなし」ってことのようです。

林業経営体と林業労働の基本問題

事実上直接雇用にもかかわらず、雇用管理の経費を圧縮するための「請負」が「一人親方」という事業形態を生んだってことだと思えます。

 

↓こちらのHPでも実態として一人親方が請負なのか雇用なのか判然としない世界で仕事せざる得ない現状が書かれてます。(一人親方の労災加入の話の流れなんですが。)

そまびとたちの奮闘記

 

自治体発注の森林整備事業も長野県のように建設工事と同様の扱い(下請けを認めて施工体制台帳・施工体系図の作成・提出を求める)をしているところもあれば、「業務」として発注しているところもあって、「再委託を原則禁止」してるところもある。

建設業じゃないので仕方ない面もあるんでしょうが、契約形態が現場の体制を見えにくくすることもあるかもしれない。

 

注文書、請書の書面も提出書類で目にします。
契約書に比べて簡単にかつ「契約行為」としては有効なのですが、こちらのサイト↓では、契約条件があまり詳しく書かれてないので、別途基本契約を結ぶべきとされています。

akatsuka-law.jpたしかに、詳細な仕様書や責任範囲を明確にした書類が添付された注文書・請書は見たことないような。。。

 

自治体発注の事業、補助金、事業体の直営事業といろいろ条件は違うんでしょうが、最終的な事業実施の受け皿が「一人親方」で、雇用や安全衛生の面で不遇なの状態で置かれてるとしたら、そらまずいよな。

 

はてなで読者登録してる林業関係のブログ

ankyorakugyou.hatenablog.com

www.iyashirochi-p.jp

kigakirenaikikori.hatenablog.jp

moritachang.hateblo.jp

事故の関係もあって読みだしたブログです。事業体のみなさんそれぞれの気持ちがつづられていて目から鱗です。

(2つ目のブログの「生きて、帰ってきました」「生きて、帰ってきましたその2」はマジで冷や汗出ました。)


契約や制度上の問題をつまびらかにすることで就労の現場の問題が改善されないかと思います。あきらぎ林業さんのいう過労の問題は、発注の年周期の平準化をすることで、雇用を平均化して、季節雇用のような不安定な状態を緩和して現場作業者の長時間労働を集中的に行うようなことを強いないようにできるのではないかとか思います。下刈や植栽は施業の時期が決まってますが、それでも契約を複数年にすることで施業時期が圧縮されないようにできるのではないかと。

コロナで時間ができてとりとめなく書きなぐってますが、まとまりなくてすみません。
ねむい。