匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

手指消毒液を自作する

店頭から手ピカジェルとかがなくなってます。

手指消毒薬の主成分はエタノール

市販の手指消毒液は、消毒用エタノールに塩化ベンザルコニウムとかグリセリンが添加されてるのがほとんど。ジェル状にするには何とかガムも添加しないといけませんが、ジェルじゃなくてもいいなら、ドラッグストアの店頭にまだ残ってるもので作れます。

我が家では、消毒用エタノール、オスバンS、グリセリンを混ぜ合わせて自作したものをスプレー容器に入れて使ってます。

 

【第3類医薬品】日本薬局方 消毒用エタノール 500mL
 
【第3類医薬品】オスバンS 600mL

【第3類医薬品】オスバンS 600mL

  • 発売日: 1982/11/01
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 
【指定医薬部外品】グリセリンP 500ml(ひび あかぎれ 手作り化粧水の保湿剤)
 

 

消毒用エタノール開封すると、満杯までには容器に余裕があるので、ここにオスバンをキャップ2杯、グリセリンもキャップ2~3杯程度を入れて、ふたを閉めてから10数回上下ひっくり返して混ぜ合わせています。(十分攪拌できているかどうかは確認しようもないんですが。)

希釈前のオスバンは肌につくとかぶれる可能性があるので、肌の弱い人は使い捨ての手袋をして作業することをお勧めします。あと作業自体はそんなに時間かかりませんが、アルコールは可燃物なので換気には気を付けてください。

 

ちなみに、オスバンの成分、塩化ベンザルコニウムは逆性石鹸の成分でもあります。

塩化ベンザルコニウム - Wikipedia

 

エタノール単体より、作用の違う塩化ベンザルコニウムと混ぜたほうが殺菌・消毒の相乗効果が高いと言われています。

http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/624/1/57-1-sizen-06.pdf

ウィルスには塩化ベンザルコニウムは関係ないようですが、自宅での病人の看護する際の衛生管理には混ぜといたほうが役立ちそうです。

www.kenei-pharm.com

スプレー容器はアルコールが使える素材のほうがいいんでしょうが、耐久性がないものでもすぐに溶けだしたりするわけではないので、100円ショップで容器をいくつか買っといて使えなくなる前に交換すりゃいいだけ、と割り切ればなんでもいいかもしれません。

どっちにしてもエタノールは揮発性なので、長期間放置するとアルコールの量が下がってしまう。ある程度たったら捨てるつもりで。市販品でも品質が保てるのは開封後1年程度です。

 

(20200224追記)

bingからのアクセスが増えて、検索ワードに「配合」とか書かれてるので、ちょっと追記。

新型インフルパンデミック云々の時に別のブログで書いてた内容をサルベージ。
手指消毒薬のカネパスが参考に、成分を調べました。
100ml中、
・塩化ベンザルコニウム 0.2グラム
日本薬局方アルコール 83ml
・添加物(皮膚軟化剤)

添加物については、メールでメーカーに問い合わせると、
100ml中、
グリセリン0.8g
・ミリスチン酸イソプロピル0.2g

よくわかんないミリスチン酸はおいといて、グリセリンは密度が1.26gで各製品の濃度を考慮してキャップ2~3杯と書いてます。

上記の製品の場合だとキャップ1杯が5ccとして、2杯分で10cc。濃度約85%として
10cc→10÷1.26×0.85=約6.7g

そもそもキャップは計量ラインが明瞭でないので、消毒効果に直接関係ないグリセリンは多少量が違っても問題ないと考えて、2~3杯と書いています。

塩化ベンザルコニウムは溶液の密度を1.0と考えて、料理用のはかりで一応測ってから入れてますが、こちらも、濃度が多少変わっても消毒効果にはそれほど影響はないと考えて、記事の中では手っ取り早いキャップでの計量について書いています。