匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

粉じん作業特別教育に行ってみた

仕事によっては扱うものが危険だったりするわけですが、
職場の労働安全を考えるとそういう業務につかせるときにその業務を安全に行うための教育が必要になる。

電気工事士の講座を受けたついでに、同じところが主催の粉じん作業特別教育を受けてみた。

こういうところに参加されるのはやっぱり日ごろから仕事で粉じんが発生する仕事に就いてる人なんでしょう。サンプルとして回覧されるマスクの中身をいちいち開けてみたりすると「コイツは素人」と思われたりしてるんだろうな。

受けてみた感想としては、粉じんが人体に及ぼす影響が恐ろしさが分かってよかったと思う反面、テキストも講師も前時代的で置き去りにされてる感がある。受講者の理解を促す工夫が全くない。定年した役人が適当にしゃべってる感があって本当にひどい。
労働安全衛生行政ってほんとに力入ってんのかと思う。ビジネスとして成立しないから競争原理が働かないのか?

 

産廃処分業の許認可事務をしてた頃は担当する管内で廃油の爆発事故や粉じん爆発なんかも起こってそのたびに対応に追われてた。
普段そうしたところで働いている人でどれだけこういう特別教育を受けれてるのだろうか?産廃の現場は粉じんの発生はすさまじいものがある。

特に家屋解体の現場から出る混合廃棄物を破砕処理で受けてるところなんか最初から最後まで粉じんまみれだ。

多分建材の製造時期もわからないまま砕かれたものの中にはアスベストを含んでいる石膏ボードやPタイルなどもあるんじゃないかと思う。私も多少は吸っててもおかしくない。ダイオキシンも結構高濃度なやつ触ってるかもしれないし。

雇ってる側の義務かもしれないけど、労基の人と現場で鉢合わせすることなかったけど、奥の処理ラインで働く人がどんな状況に置かれてるか見てもらってるのだろうか?

中皮腫にならなくても、じん肺もえげつない。

職業性呼吸器疾患←詳しいけど淡々とかかれてて、写真も少ないのでヤバさが直感ではわかりにくい。

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/0309-1a_0002.pdf←こっちのが端的に書かれてますが、その分ショッキング。


配られたテキストの写真には結構グロいものもあって、こういうことを知らないまま働かされてる人もいるんじゃないかと思う。
許認可事務やってた頃は労働者の置かれてる環境まで気が回らなかった。自分自身が粉じん被害のことを知らなかった。今となっては担当業務もまったく違うし、何もないけど、少しでもあの業界がまともになっててくれればと願う。