匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

「多様な主体が管理する道活用」って実際どうなんだろう?

国土地理院のHP見てたら、↓こんなページを見つけました。

www.gsi.go.jp

通常、道路法道路は底地を買収するんですけど、そうではないのが林道。農道の場合どうなのかはよく知らない。
まったくの民地で道の形態をしてたら、防災のために使えないか?ってのを考えてるらしい。

連絡会の構成メンバーには林野庁の方も入ってますよ。もう5回目。

http://www.gsi.go.jp/common/000104107.pdf

4回目までの議論の内容が議事録ででてたらいいんですけど、ぱっと見ではまだ無いような。

広域農道とか、峰越林道なんかは当然路網に組み込まれるんでしょうけど、森林作業道までもが組み込まれたりすんのかな?

これまで地域防災計画で防災上の機能が割り振られることがなかった道も検討の中に入れていくってことなんでしょうが、

林道規程できる前に作られた林道って林道規程にすら合致してないのがあるし、

地震の際には通行止になる確率は道路

法道路より高いかもしれない。

とはいえ、使えるものはなんでも使っていくべきだし、被災時の経路確保に農道・林道も情報集約していくことになるんでしょう。

そうなると市町村の農林部局のお仕事がまた増える気が。

また林野庁から森林作業道の路網データを出すように言われちゃったりするのかも。

大規模災害時のGIS利用

国土交通省国土政策局の作成した「震災・大規模災害対応における地理空間情報GISの利活用マニュアル」は200ページもあって読み応え十分です。

http://www.mlit.go.jp/common/001039483.pdf

 

次の9つの用途が想定されてました。
【災害応急対策】被害状況の把握/被害状況の集約
【災害応急対策】避難勧告・指示・誘導(主に避難行動要支援者対応)
【災害応急対策】支援物資配布
【災害応急対策】施設・インフラ復旧
【災害応急対策】住民問い合わせ対応・広報
【災害応急対策】関係機関との情報共有
【災害復旧・復興】り災証明発行
【災害復旧・復興】復興計画策定
【災害予防】各種マップ・様式の事前準備

 

各用途でどういう業務で利用するかモデル化されています。

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実際に使うにはシステムやデータが生き残ってないと困るんですが、
QGISなどのオープンソースGISはこういう場合にとても有効だと思います。

大規模災害時に職場のPCの半分が壊れたりしてるような状況では、ネットワークも生きてるか怪しかったりすることが想定されます。

オープンソースGISなら事前にUSBメモリにデータと一緒に入れて金庫に入れとけば、生き残ったPCとプリンタがあればすぐに作業ができます。
事前にどんなデータがいるかは決めとかないといけないんでしょうけど。

ネットワーク越しにライセンス認証が必要な商用ソフトウェアではなかなか難しいと思う。

電源の復旧についても知識がほしかったので、
低圧電気取扱者の特別教育も受けてみた(実技が開閉器操作のみ)。

災害時想定じゃないのですが、感電事故の防止の知識は無駄にはならんと思う。

いろんなものを自力で復旧するための知識も準備も平時にしかできないんですよね。

 

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今週のいろいろ

ドローン検定2級の結果通知が来て、サイトで確認したら合格してました。
よかったよかった。
次回3月の試験では1級試験は実施しないそうなので、その次の5月の試験に期待。

 

今週はプログラミング教育のロボ団さんの大人向けセミナーがあったので行ってみました。

ロボ団:子どものためのロボット制作&プログラミング教室

 

内容は、レゴの教育用キットでロボットプログラミングを体験→Pythonで会話ボットの作成体験というものでした。

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レゴのキットを組みたて中

 

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ほぼ完成。あとはケーブルだけ。

動作はiPadからBluetoothで送信。iPad上で専用のアプリからスクラッチのようなパズルを組み合わせて動作させます。


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ちょっとしたレースもやりました。

Pythonは各自持参のPCでやりましたが、時間がなくて最後までいけませんでした。
プログラミンが学べるオンラインサイトってドットインストールとかPaizaとかは知ってましたが、Grok Learningっていう海外のサイトと使って学習しました。

いつも入口のあたりでうろうろして結局奥に進めないプログラミング学習ですが、きっかけになればと思って参加してみた。

Pythonの学習が続けれるかどうかは微妙なんですが、レゴの組み立ては時間を忘れて取り組めました。

楽しかった!

資格試験いくつか

昨日、ドローン検定2級の試験があって、
手ごたえ的にはたぶん大丈夫な感じ。テキストの問題がほぼそのまま出るので、やれば受かる試験です。

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無人航空従事者試験【ドローン検定】公式サイト | ドローン教習所 | ドローン資格業界ナンバーワン | トップページ

公式ページの受験者数・合格者数をみると、合格率は約7割です。
試験としては簡単な方ですが、知識を身につけてもらう普及啓発を目的とした制度であれば別に問題ないと思う。体系的に知識を整理できれば「促成栽培」にはとっても有効だと思います。

次は1級を勉強したいのですが、1級は隔回みたいなので、5月までお預けみたいです。

 

試験ネタでもう一つ。
11月に受験したコンクリート技士に合格してて、通知がやってきた。

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登録しないとダメみたいですが、登録料は5400円也。

次は捲土重来、二種電に再挑戦の予定。

GeoPackageをま~ったく知りませんでした

年末に買ったこの本↓でGISで使えるファイルに見慣れないファイルが紹介されてた。

 【改訂新版】[オープンデータ+QGIS]統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方

GeoPackageっていうそのフォーマットはShapeファイルを置き換えれる次世代の標準フォーマットとして期待されてるらしい。

まったく知りませんでした。

QGIS2.18でもGeoPackageは使えるようになってました。
公式サイトは英語ですけどGoogleで翻訳したらなんとなくはわかりました。

www.geopackage.org

ベクターもラスターもまとめて格納できるようです。

使い方自体はこちらのサイトでよくわかります。

qiita.comなかなかタイミングよく新しい情報を得るのは難しいですが、書籍がコンスタントに出てくるあたり、GISのすそ野が広がってきてるのかなと思う。

 海外の公的データでGeoPackage形式で提供されてるのがあるようです。

https://www.geopackage.org/data.html

国土数値情報や国土調査のデータもいっそのことパッケージ化されてるとありがたい。

 

QGIS3系で基盤地図情報をshape化できて便利すぎる

基盤地図情報ビューアでほんとにビューアとしてメインで使ってる人がいるのか疑問ですが、とりあえずshapeファイルへの変換ツールとしてのみ使っている自分としては、変換作業をスムーズにできるようにしたい。

と思って項目別にダウンロードを小分けにしたり、再起動してビューアだけで作業したりと、いろいろ工夫はしてたんですが、建築物、道路のデータではどうしても「Out of memory」がでたり、アプリごと落ちたりします。

年末に買った本↓で、

 【改訂新版】[オープンデータ+QGIS]統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方

 QGIS3.2で基盤地図情報XMLファイルがそのまま読み込めることを知りました。
QGIS3.4(64bit)でやってみるとあっさりできてしまってびっくり。あとはshapeとして保存するだけ。
ただメッシュ番号の違うデータは別レイヤになってしまうので、道路や建築物などメッシュの境をまたぐ地物は、レイヤー統合をしてもくっついてくれない。(あたりまえ)

ではビューアではどうなのかというと、
隣り合う複数メッシュをビューアでshape変換したものを改めてみてみると、

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建築物は境目に線が入ってるので分割されたままなのがわかります。道路縁を選択ツールで選択してみたら一部しか選択できてない。

ということはビューアで変換してもQGIS3系でレイヤー統合したものでも結果的には同じことになる。

なら落ちないQGISで作業したほうがいい。
実際二次メッシュ40~50枚分の道路、建築物を読み込ませて統合させても、正確には測ってないけど、それぞれ15分くらいで終わりました。(マシンの性能によるんでしょうけど)

今後は基盤地図情報の変換はQGISでやることにしたい。
ただ、zipの解凍が面倒なので、CubeICEで複数のZIPを一括解凍し、
できた複数のフォルダ内のxmlファイルを1つのフォルダにまとめるツールCombine.exe
を使いました。こうした無料ツールの製作者の方々には感謝です。

これでこの作業フローもかなり快適になりました。
あと国土数値情報ももちょっとダウンロードしやすくなるといいんですが。

 

基盤地図情報の項目と変換後のshapeレイヤの関係

基盤地図情報を年末からいじっててその備忘録。
仕様書読んでても、レイヤのわかりやすい一覧表がなかったのでまとめてみました。
(間違ってるところはあるかも)
項目別に順にダウンロードしてshapeに変換したところ、下表のとおりになりました。

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本買いました

年を追うごとに年末感を感じられなくなってきた。

とはいえ休みはあるので、休み中に勉強しようと思って本を買てきた

【改訂新版】[オープンデータ+QGIS]統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方

っていう本と↓の2冊を買いました。

自然環境保全のための保全砂防学入門―土砂災害の予知と防災

自然環境保全のための保全砂防学入門―土砂災害の予知と防災

 

1冊目の「地図の作り方」では、GIS研修などでなかなか理解しにくい項目である座標系の話がうまくまとまっていて参考になります。
QGISの使い方が中心なんですが、最近オープン化されつつあるいろんな行政情報・統計情報の見せ方や解析の基本的なこと(カッパの出現可能性分析を事例にしてるあたりが大好きです!)を教えてくれるので、単に地図を印刷するだけの使い方からもう少し上の世界に踏み込めそうです。QGIS以外の周辺情報も広く取り扱ってるので、じっくり読んで触ってみたい。

2冊目の本は、土石流発生の条件を満たす渓流をうまく5mメッシュのdemとQGIS等でわかりやすく処理できないものか?とか以前から考えていて、発生危険度を判定する要素のうち単純なもの(たとえば渓流の勾配が15%、とか)でスクリーニングする方法ってどうすりゃいいのか?考慮するべき発生条件はほかにないのか?っていうのを知りたくて買いました。どんなデータをどういう風に処理したら浮かび上がらせるんだろか?なんていうのを正月休み中に考えてみたい。(自分の知識では無理かもしれないけど)

 

基盤地図情報ビューアが落ちにくくなってる

大容量の基盤地図情報を読み込ませると途中でよくお亡くなりになってた基盤地図情報ビューアですが、

各種資料|基盤地図情報ダウンロードサービス

プロジェクトの新規作成画面で、「大量のデータに対して専用ファイルを構成して~」にチェックして任意のフォルダを指定すると、時間はかかるものの、落ちにくくなりました。

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いつのまについた機能か覚えてませんがおかげで助かってます。

ちなみに、
いっぺんに等高線も建築物もshapeにエクスポートをさせると、よく途中で「とまってんのか?」と思うくらい時間がかかった挙句にお亡くなりになってることがあったので、最近は等高線とか大物に行く前に海岸線とか少しずつエクスポートしていくことにしています。

どうせレイヤーは別になるので、レイヤー単位ごとに少しずつエクスポートしたほうが、プロジェクトの読み込みを何回もし直さないで済むようになりました。

 

森林GISフォーラム

来年の2月20日に東京大会が開催される予定。

fgis.jp京都府立大学の田中先生の退官記念講演があるのでぜひ行ってみたい。
仕事休んでいくつもり。
森林GISフォーラムのニュースレターを読むと1990年代半ばから活動されてて、
発足から20年以上経っている。当時から収穫予測など森林経営への利用について想定されていた。一定規模の経営主体しかそういったシステムの導入を考えることはできなかったと思う。いまでこそFOSS4Gやライセンス料のかからない基盤地図情報があるのですが、当時は一体どういう人が話を聞いてくれてたんだろうか?国有林か?

会場ではJAXAの展示もあるみたい。JAXAの中の人とお知り合いになれるよい機会かも。