大学の指導教官がこの春退官された。
退官を記念して?演習林で特別セミナーが開催されたので上の子(中2)と一緒に参加した。
日中は演習林内で山菜の採取。
晩御飯のおかずをせっせと採取。
途中、演習林の中も案内してもらった。
←トリアシショウマ
←クサソテツ(ヒノキ造林地に生えてた)
20数年ぶりの演習林だけど、
言われるほど変化を感じなかったのはそもそもだいぶ記憶が薄らいでたのが理由かもしれない。
宿舎に戻って調理の下ごしらえのお手伝い。
←夕食ができるまで周囲を散策
豪華な夕食。今の時期しか味わえない山菜。
夕食後は、先生の「世界の食」に関するセミナー。
このセミナーは前振で、セミナー後にシュールストレミングスの試食?をする手はずでした。
先生らしい。
シュールストレミングという食材、ニシンとタマネギを発酵させたもので、
世界で一番臭いといわれ、屋外で開缶するような注意書きがある。
臭さでいうと、納豆を100としたときに1700程度もあるらしい。
屋外で開缶したけど、缶が膨らむほど内圧が高まってたから、
臭気を頭から浴びる格好になった演習林職員のお姉さん。
←開缶したところ
先生がフランスパンにクリームチーズとハーブのなんとかいうのをはさんでサンドイッチにしてくださって
みんなにふるまっていただきました。
私も最後のほうでいただきましたが、うちの子供は結局食べなかった。
ゲップしたら匂いが上がってくるらしく、帰りの車の中も匂ってたらしい。
匂いは、簡単に言うとアンモニア臭のない肥溜めのような匂いです。
青物の魚の油のにおいは残ってた気がする。
乳酸発酵の食材でなんであんな匂いになるのかはよくわかりませんが、
なれずしもすごい匂いがするらしいし、
最初に食った人はすごい勇気?好奇心?があったに違いない。
確かにすごい匂いだけど、刺激臭じゃないし、想像してたほどじゃなかった。
まあ、一応食べ物だしね。
味は塩味のあとのうま味の余韻がすごい。
ワインがおいしくなる、と言ってた人がおられました。
ノンアルコールビールで我慢してたけど、このあと車の運転しなくてよかったらなぁ。
舌に残るうま味が結構続いてた。
最後、みんなは泊りですが、
うちは日帰りでおいとまさせていただきました。
懐かしいだけじゃなくてほんとに楽しい時間を過ごさせていただきました。
なんでこの研究室を選んだのか思い出した。
先生はほんとに外見的に変わってない気がした。
就職先は違うの選ぶべきだったという思いは揺るがないけど、
研究室は間違ってなかったと思う。
帰りがけに子供もしっかり研究室に勧誘されてたけど、
理系じゃないと普段言ってるのに、
「こんな先生がいるなら行きたい」と車中で言ってました。
「どんな仕事するか」じゃなくて「誰と仕事するか」が重要な要素であると
普段から思ってる軟弱父ちゃんに似て、「おまえもか」と感じた一瞬。
でも先生、退官なんだけど。
あんたにはシュールストレミングをすすんで食べてみるくらい積極性を持ってほしい。