匍匐前進日記

行政職で森林・林業にかかわってましたが、現在は民間で働き出しました。記事のテーマは業務関連の資格と時々パソコンの話ってところです。So-netから移行してきました(20160620)。移行前のは20100107~。記事は時々加筆修正します。

FilemakerでiOSデバイス用入力システムを作ってみる

当ブログ、はてなに移ってあとひと月くらいで1年くらいになりますが、
おかげさまで1日ページビューが1日20件くらいになりました。
海岸で砂粒をハムハムしてるハクセンシオマネキくらいの「片隅」感ですが、
もとよりニッチなテーマかつ内容も内容なので、引き続き「こっそり」行かせていただきます。

 

iOSハンズオンセミナーで講師の方が「Filemaker利用者は完コピしてください」とおっしゃってたくらい簡単にできたので、
おさらいをかねて自分の業務関係でやってみます。Filemaker触ってみたくなった人向けに手順を記録しておきます。思ったより長くなったので2回に分けます。
(結局全3回になりそうです。)(最終的に5回になりそうです。)
(なんだかんだで全6回になってしまった)

とりあえず、iPadを持ってる方はタダで試せると思います。
iPhone持ってる人はiPhone用のレイアウト作れば同様にタダで試せると思います。

ソフトウェアは無料評価版が↓でダウンロードできます。

info2.filemaker.com

 手順の説明に入ります。

 

まずはエクセルで一覧表(の項目名だけ)を作ってみる。空のデータベースを作るので項目名だけでいいです。既存のエクセルデータ(ただし一覧表形式に整形済みのものに限る)からFilemakerデータ化するのも同じ手順でいけますね。

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それをファイルメーカーのアイコンにドラッグアンドドロップ。

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ダイアログが開くので、1行目をフィールド名にします。

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先に名前をつけて保存します。

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自動でレイアウトが作られます。

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データベースの定義を先にやり直した方がいいんでしょうけど、
作りこみの効果が絵的にわかりやすいと思うので、先にiPad用のレイアウトを追加してみます。

 

iPad用のレイアウトを作るには「レイアウトの編集」ボタンを押してレイアウトモードにします。(慣れてきたらキーボードから「Cntl+L」でも切り替えれます。)

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レイアウトモードに画面が変わります。

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「レイアウトの管理」をクリックします。

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「レイアウトの管理」ダイアログで「新規」ボタンを押します。

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デバイスを選択するダイアログが開くので、タッチデバイス→iPad/iPad miniをクリック。

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下段にデータの表示形式の選択肢が表示されるので「フォームを選択」。

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フィールドの追加や定義もできるフィールドピッカーは最近のFilemakerの特徴です。
「フィールドピッカー」ボタンを押すとパネルが開きます。
この画面からフィールドをピック(ドラッグ)してレイアウト画面に配置していきます。

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 ドラッグの対象のフィールドを選択します。SHIFTキー・Ctrlキーと合わせてクリックすると複数選択も可能です。

複数選択したフィールドの並びを「フィールドの配置」で選べます。縦・横が選択できます。

フィールド名のラベル表示のさせ方は「ラベル」で選択できます。バージョン15からはフィールド欄の中にラベル名を表示できるようになりました。画面を効率よく使いたいiOSデバイスでは重宝しそうです。

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フィールドピッカーの選択したフィールド名の部分をつかんでドラッグアンドドロップします。

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ドロップ後、クリックするとサイズを変更できます。

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同様の手順でとりあえず全部のフィールドをレイアウトしてみました。

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とりあえず今日はこのくらいで。

公務員向けのGIS研修

林野庁の研修でも対象者に「地方公共団体職員」なんて書かれてて、都道府県職員だけでなく、市町村職員も参加できる研修がありますが、
日林協の森林情報士養成研修に配慮してかどうかはわかりませんが、地方公共団体職員対象の森林GISの研修はありません。

Googleアラートで↓のような国土交通大学校のGIS研修の情報を知りました。

www.col.mlit.go.jp

問い合わせると、別に道路・河川・防災の部署にいなくても教育・福祉・農林部局でも地方自治体の職員なら参加可能だという話です。

国土交通大学校、太っ腹。
地理情報活用推進法を所管する国交省だからか、特定の分野に限定せず、全体の底上げを図ってるってことなのか。

道路でも、河川でも、上下水道でも、防災でも、福祉でも、空き家調査でも、データを解析して見える化するっていう意味では、
想像力の豊かな職員にとってはより応用しろの期待できる研修だと思います。
(期待に応えてくださるかどうかは行ってみないとわかりませんが。)

旅費だしてくれたら行きたいんですが.....

三陸特の養成講習

ドローン使うのにいるかも?と思って、
3級陸上特殊無線技士の資格者養成講習に参加してみました。

公益財団法人 日本無線協会


高かったけど、ちゃんと聞いてればほんとの試験より少ない問題数の修了試験で免許をくれるのはありがたい。

そればかりか2級の試験もかぶってる範囲が多いので、2級の過去問ダウンロードしてみたら合格点とれそうな感じです。次の2級の試験、申し込みしました。

ドローンの実機、会社で買ってくれないかな。

ところで、林野の研修でもドローンの研修ありましたけど、利活用に関しては事例の紹介しかないみたい。とってきたデータをどう加工して現地調査にどう役立てるかまで一貫して研修しないとただ飛ばすだけの研修になってしまう気がする。

OpenDroneMapとかDrone Birdのハンズオンもカリキュラム入れたりするともっと「スゲー」って思えたんですが。

FileMakerのiOSハンズオンセミナーに行ってきました

「初心者向け iPadとFileMakerを利用した業務システム作成体験セミナー」に行ってきました。

www.filemaker.com

結論から言うともっと早くiPad、iPhone使って現地調査のシステムを作ってればよかったと反省。
活動支援交付金の調査結果取りまとめ作業をもっと簡単にできてたはずだったのに。

iOSデバイスでとってきた現地記録・写真の管理をFilemakerで集約してとりまとめれば、調査結果と写真データの突き合わせとかで苦労することもなかったはず。

ご興味のある方は導入事例↓とか、

www.filemaker.com

↓こういう宣伝動画をご覧いただければなんとなくわかるんじゃないかと思います。(FileMakerの最新バージョンは15ですが、14の時のほうのWeb録画セミナーのほうが声が聴きやすいような気がします)

FileMaker 録画Webセミナー | FileMaker

 

導入事例のヤッホーブルーイングさんのクラフトビール、個性的な缶のデザインで、どんな味がするか想像が膨らみます。個人的には「前略~」を飲んでみたいのですが、近所のローソンで売ってない...

yohobrewing.com

 

森林作業道の路線計画にCS立体図は必要

林業やるのに伐った木を運び出すための道は不可欠で、
その路網の密度が経営資源として重要な指標だったりするわけですが、

http://www.rinya.maff.go.jp/j/ken_sidou/forester/pdf/05_28_5bu.pdf

一方でいい加減な路網計画で付けた道は急峻な地形が多い日本ではかえって山腹崩壊を引き起こしたりするので慎重な計画が必要になるわけで、
私としても国土地理院が公開している基盤地図情報から傾斜図のつくり方を説明したりしてたんですが、CS立体図なるものが巷で流行ってるのに気が付いてませんでした。

ci.nii.ac.jp

長野県林業総合センターで開発された手法なのですが、
使い方やどう役立つかは↓参照してください。

(社)長野県林業コンサルタント協会 信州山だより

http://www.exelisvis.co.jp/Portals/23/documents/4_SAR_NAGANO_TODA_150709.pdf

林業だけでなく、防災用途でも大変役立ちます。

 

で、QGISでこれを作るのに便利なプラグインができてた。

GitHub - waigania13/csmap_plugin: csmap plugin for qgis

レイトマジョリティたる私はいつも他人の成果を使わせていただくだけなのが心苦しいかぎりなのですが、
せめて職場や自分の関係者には広めようと思ってます。

でも定着率が悪いのが頭痛の種。それももうじき終わるかもしれんけど。

Vine Linux

昨日、オープンソースカンファレンスに行ってきた。

www.ospn.jp

知らない人の多いところにいくと妙に緊張するので本来は行くことは少ないのですが、
行けば知らないことを知れるかと思ってできる限り行ってみることにしている。
FileMakerワークショップやこのイベントが灰色っぽい業務の合間のオアシスのような気もする。

オープンソースカンファレンスは発表者、出展者、来場者ともにお兄ちゃんのほかにおっちゃんも多いけど、確かに文化祭的なノリで、参加してる人が楽しんでる感じがして結構楽しい感じで帰ってこれる。
ただ、自分は「そっち側」には入れない感じで、やっぱり傍観者。

話はとびますが、
就職したころ、Slackwareとかあったけど、Linuxディストリビューションがまだあまりそろってなかったころ、先輩が「Vine Linux」を使ってた。

Vine Linux

昨日のカンファレンスでそのVine Linuxの次期バージョンの発表があって、もうすぐ6.5がリリースされるらしい。
何月何日と言わないところがアレですが。
20年くらい前はボランティアがやってるとか知りませんでしたが、開発をサポートしてくれる人を探してるらしい。
とてもじゃないがお手伝いできるレベルじゃない。

現行のVine Linuxのバージョン6.3をVirtualBox上にインストールしてみた。
CentOSの6系よりだいぶん起動も動作も軽い。

Linuxコマンドの勉強にはちょうどいい環境な気がする。
ドットインストールとかだとPutty使ってターミナル接続する方法を講義してくれるんですが、VirtualBox上だとよくネットワークがつながらなくなることが多いので、
結局直接「端末で開く」してました。

Vineは今まで選択肢にしてなかったけど意外と使えそう(失礼)

 

170717追記
4月に6.5がリリースされてました。

Vine Linux - ダウンロード


VirtualBox上にインストールしてみましたが、
まだあまり動かしてません。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

今年一年、理不尽なことがない穏やかな年になればと願ってます。
ただ、私個人にとっては転機になる年にしたい。

 

初詣では家族のこと、また個人のこと、いろいろとお願いしてきた。

 

まずは、0時をまわって年が変わったところで嫁さんの実家の近くの神社に初詣に一人で行きました。それほど大きな神社ではありませんがお神楽が奉納されてた。

f:id:haruchin-puripuri:20170102014451p:plain暗い中に浮かぶように見えるお神楽が幻想的な感じで、空気の冷たさもあって気分的にもあらたまるものがある。屋台はないので、かえって清潔な感じ。

 

夜が明けて、長女の学業成就のため3年前からお詣りしている大阪天満宮。
すごい人で酔いそう。

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こちらも本殿でお神楽が舞われてたけど、賽銭よけのネットのせいでよく見えない。
笛は見えなかったけど、太鼓は奏者がいて、実際にたたいておられた。
寒い中お疲れ様です。

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子供は屋台のカステラ目当てなのでこっちのほうがよかったみたいです。

でもやっぱり自分的には賑わいより落ち着いた感じの方が背筋が伸びる気がする。
また来年も行きたいけど、できればお礼の気持ちで詣でることができればと願う。

備忘録(キーボードレイアウト変更、パス追加)

ここ2・3日の作業でやりましたが、たまにしかしないので忘れそうなのでメモ。

キーボードレイアウト変更

↓デバイスマネージャからキーボードドライバの更新します。

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↓標準のドライバを使うのでPC内のドライバを選択します。

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↓そのままだと表示されないので「互換性のある~」のチェックをはずす。

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↓英語版(101/102)に変更して再起動

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パス追加

PythonでPIPコマンドで使ってパッケージインストールするのにAnaconda3フォルダにパスを通しておく。

↓コントロールパネル→システム→システムの詳細設定から設定。

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入力欄に「;」で区切って複数のパスを追記できます。

 

VirtualBox上で使ってるCentOSのキーボードレイアウト変更は↓参照

CentOS/コンソール上の英語キーボード・日本語キーボードの切替方法 - Linuxと過ごす

 

英語キーボードにしてみました

 漠然と日本語入力に切り替えるキーがよくわからなくて今まで日本語キーボードを選んできましたが、ローマ字入力するんなら特に英語キーボードで全く問題ないことが自分的に納得。

きっかけはPythonのスクリプト書くのになんか日本語キーボードって使いにくい気がしたこと。

それで、いつも使うノートPCに外付けでつなげるキーボードを買ってみた。

 

(↑は黒軸ですが、私が買ったのは茶軸です。)

店頭で触れて感触がよかったArchissのキーボード。ファンクションキーを捨てるかどうかでだいぶ迷ったけど結局これにした。HHKBまで割り切ることができませんでした。
カーソルキーがだいぶ離れてしまったのがちょっと気にはなる。

 

届いたキーボードをUSBでつないでみると、キーのレイアウトが日本語配列のまま。

Windows95以来、プラグアンドプレイにはずっとお世話になってきたけど、キーボードに関してはキーレイアウトは勝手には変わってくれないことにちょっとガッカリ。

それでもとりあえず使ってみると日本語の文章でも結構打ちやすい。E/J変換は「alt+チルダ」なのでそれほど苦にならない。とはいえ記号類がダメだとスクリプト打てないし何のために買ったのかわからない。

 

次にノートPC本体のキーボードを英語版のキーボードにしてドライバを変えることにした。

うちのノートPCはThinkpad。アマゾンで交換用の英語キーボードを売ってたのでポチっとした。

Thinkpadは中古ならお手頃価格で本体が手に入る。5年以上前の機種のバッテリーや交換用パーツが今も手に入るのはメリットだと思う。換装のためのマニュアルもレノボのサイトで閲覧できるのもスゲー便利。

 

 本日届いてさっそく換装。ドライバを英語配列に変更して、外付けキーボードも正しいキーレイアウトで使えるようになって、Pythonコードの入力しながら指を慣らしていってる最中です。日本語の文章も打ちやすいし、スクリプトも打ちやすいし、今まで英語キーボード敬遠してたけど、単なる食わず嫌いだった。

 

でも最初からThinkpadを英語キーボードにしとけばArchissのキーボード買わなくてもよかったかも、とふと気になったりならなかたり。Pythonのお勉強も楽しくはかどれば結果的にそれでいい、と自分に言い聞かせてる。

 

2017/01/02 追記

キーボード変えてみて通算1週間くらいの感想。@とEnterの位置がまだいまひとつなれてない。
Shift、BSが大きくなって入力しやすい。Delをあまり使わずBSで消すことが多くなった。
無変換キーがないのでIMEの設定でとりあえずShift+Spaceに無変換を割り当てた。
ArchissのキーボードにCtrlとCapsを入れ替えるキートップがついてきたので入れ替えて使ってみると、左隅のCtrlがAの隣にあるので思いのほか押しやすい。(日本語キーボードでも可能でしょうけど)

もっと早く英語キーボードに手を出しとけばよかった。

 

自伐型林業フォーラムin下北山村

森林率92%の下北山村は人口800人。
今日のフォーラム参加者70人だそうです。

前から気になってた自伐型林業について勉強させてもらうつもりで聴きに行きました。
なんだか今まで引っかかってたのがちょっとだけ解けた気がする。
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役人のフォレスターをいくら増やしても全然解決しない気がしてた。
政策が効いてない。
国や地方自治体が産業政策として目的達成のために作る制度は結局、補助金や事業計画づくり、といった昔からある制度手法になってしまう。

補助金のための基準は、極論すれば基準さえ達成すれば文句は言われない。
(例え制度の趣旨をゆがめていても。)
制度はできた瞬間からすでに陳腐化してる。

現状の制度がこの世界を改善する方向に効いてない。
「そうじゃないんだよな」と感じてたところに自伐型林業が気づかせてくれるところが多い。問題は制度だけじゃないこともはっきり気づかせてもらいました。

皆伐せずに更新を図る超長伐期の環境保全型林業が解決策だと思うのですが、これとて、誰でもできるようにするには「常識」と言えるくらいノウハウが当たり前のこととして普及される必要がある。

パネルディスカッションでは、役所がやれることについても言及してくれてありがたかった。

このフォーラムではありませんが、結構YouTubeで自伐型林業に関する動画がアップされてます。まだよく知らない、という方は一度ご覧いただければ。

www.youtube.com